『INDUST』2023年6月号 No.428
食品廃棄物の3R
農林水産省が公表している食品ロス量は2020年の推計値で年間522万t?うち事業系の食品ロス量は275万tとなっている。事業系の食品ロス量は2016年度から減少を続けており、2019年7月の食品リサイクル法の基本方針と、2020年3月の食品ロス削減推進法の基本方針で示された削減目標(2030年度までに2000年度の半分の273万t)の達成に向けた施策を進めている。現状、事業系の食品ロス量は事業系食品廃棄物排出量1624万tの約%を占めており、フードバンクなどを活用した食品としての有効利用とともに、廃棄後のリサイクルの推進が求められている。
6月号では食品ロスの現状とともに各種リサイクルの動向をリサイクルに取り組む排出事業者、リサイクル業者の事例を交えて紹介する。
特集
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食品ロスと食品廃棄物の3R
農林水産省
大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課
食品ロス・リサイクル対策室 室長
森 幸子
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畜産堆肥や下水、食品廃棄物などの肥料資源の利用拡大へ
農林水産省
農産局技術普及課肥料調整官
野島 夕紀
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食品リサイクル業者の動向について
(一社)全国食品リサイクル連合会
専務理事・事務局長
松岡 力雄
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液状発酵飼料の製造とその運営について
(株)日本フードエコロジーセンター
代表取締役(獣医師)
高橋 巧一
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堆肥化、メタン発酵施設が順調稼働
── 浄化槽汚泥のリサイクル経験生かす
(有)鳥栖環境開発綜合センター
営業部
伊地知 武郎
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資源の有効活用、もったいないを価値あるものへ
── マヨネーズの製造ロスを有効活用
キユーピー(株)
広報・グループコミュニケーション室
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食品廃棄物を循環させて未来につながる資源に
NTTビジネスソリューションズ(株)
スマートアグリs事業部
統括部長
鳥嶋 祐嗣
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カブトムシで廃棄物リサイクル
── 餌は有機性廃棄物、幼虫は飼料や昆虫食などに
(株)TOMUSHI代表取締役CEO石田 陽佑 氏に聞く
編集部
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保管庫の共同利用で食品廃棄物の運搬コストを抑制
── 神戸市環境共栄事業協同組合に聞く
編集部
【連載目次】
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経産省「資源自律経済戦略」で資源有効利用促進法見直しへ
─ 動静脈連携に向けて環境省との連携強化が鍵 ─
ジャーナリスト 大村 朋己
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蘇る都市鉱山 最終回
三菱地所
フリーライター 黒井尚志
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弁護士が語る産廃フロントライン 第75回
欠格要件 その2
弁護士 芝田麻里
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経営者様のバディ 社労士からの通信 第2回
パワハラ問題と経営者の役割(続編の1)─ ケース・スタディと解決策 ─
社長様のバディ社労士 大関 一
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サンパイ女子 第101回
遠田 万葵さん 近畿環境保全(株)
黒子気質生かせる業務にやりがい