産業廃棄物処理業は、環境を守り、産業を支える重要な社会インフラの役割を担っている。近年は、循環資源や再生可能エネルギーの供給など環境ビジネスの担い手としての新たな役割も求められるようになってきた。持続可能な循環型社会の構築が目標となる中、地域に根ざした産業として、地域の資源を活用し、地域の活性化にもつながる資源循環業の取り組みに期待が高まっている。1月号では、地域で活躍する資源循環業のトップの方に集まってもらい、地域における資源循環業の役割、持続可能な社会づくりや地域の活性化に向けた展望や課題について語ってもらう。
特集
脱炭素、資源循環という課題に挑む資源循環業界だが、資源循環業者は、これらの環境問題への対応とともに地域経済の活性化を担う地方創生の役割も求められている。新年特別座談会では地域の資源循環を進めながら、地域の課題解決の役割も果している 5 つの企業の代表に集まってもらい、資源循環業が果たす地方創生の役割について議論してもらった。
脱炭素化やプラスチックの資源循環、さらにSDGsなど、資源循環産業の事業に深く関連するこれらの課題に社会の関心が高まっている。このように事業促進に向けて追い風の状況にある一方で、資源循環産業は、原油高やウクライナ紛争、さらに円安などの影響により経営面で難しい状況にもある。恒例の新年特別インタビューでは、公益社団法人全国産業資源循環連合会の永井良一会長に昨年の業界を振り返ってもらいながら、資源循環、脱炭素、人材育成に向けて取り組むべきことを聞いた。