『INDUST』2025年10月号 No.456
『特集1 ヤード問題に挑む』
『特集2 LiB起因の火災事故対策を探る③』
2017年の廃棄物処理法改正を受けて設定された有害使用済機器保管等届出制度だが、同制度の対象外となる金属スクラップ等の不適正な保管や処理が行われている。この問題への対策として、一部の自治体では保管等に関する規制条例を制定している。
10月号は不適正なヤード問題を取り上げ、自治体におけるヤード条例の制定状況とその内容等を紹介。また、8月号・9月号に続き「LiB起因の火災事故対策を探る③ 」として、LiBの発火防止や発火検知などの技術、資源循環業者によるLiB 火災防止への取り組みを見る。
特集
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サーキュラーエコノミーの行方
GXの“3元連立方程式”の鍵がCE
産業界等からのボトムアップ型の取り組みが重要
経済産業省
脱炭素成長型経済構造移行推進審議官、GXグループ長
伊藤 禎則氏
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特集1:ヤード問題に挑む
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不適正ヤード問題に対する取組状況
環境省 環境再生・資源循環局
廃棄物規制担当参事官室 参事官補佐
浅利 達郎
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廃棄物処理法見直しにおける不適正ヤード対策
── 機器等に限定せず包括的に規制できる仕組みを設けるべき
環境省 ヤード環境対策検討会 座長
寺園 淳氏に聞く
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ヤード条例制定の現状
(一財)地方自治研究機構
井上 源三
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対象業者への指導、関与が可能に
── 福島県金属スクラップヤード条例について
福島県 生活環境部
産業廃棄物課長
國井 芳彦
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災害防止と生活環境の保全図る
──茨城県再生資源物の屋外保管の適正化に関する条例を解説
茨城県 県民生活環境部
廃棄物規制課
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丁寧な説明で高積みが減少
──千葉県特定再生資源屋外保管業の規制に関する条例について
千葉県 環境生活部
ヤード残土対策課 副課長
木村 剛
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特定再生資源屋外保管業の規制に関する条例
埼玉県 環境部
産業廃棄物指導課
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規制後大半が規制基準守る
── 千葉市再生資源物の屋外保管に関する条例について
千葉市 環境局 資源循環部
産業廃棄物指導課 課長補佐
並木 貴司
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再生資源物保管の適正化を目指して
袖ケ浦市 環境経済部
環境管理課
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特集2:LiB起因の火災事故対策を探る③
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46%の市がLiB等製品を埋立て、焼却、ストック
──「リチウムイオン電池等の回収・再資源化に関する調査」から
総務省
行政評価局評価監視官( 連携、環境等担当)室
評価監視調査官
岸 敏之
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市と協力しLiB 対応の収集運搬目指す
── 協同組合所沢清和会の事例から
フリーライター
杉山 忠義
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極低温環境下における三元系LiBの無効化に関する検討
早稲田大学大学院
環境・エネルギー研究科
教授 小野田 弘士
修士課程1年 相川 大樹
修士課程2年 岡村 音乙
創造理工学部
総合機械工学科4年 小田 亜佳莉
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リチウムイオン電池による発熱・発火を早期に検出
──ピット発火・高温検出システム
NECネッツエスアイ(株)
システムズエンジニアリングサービス事業本部
ファシリティソリューション事業部
ソリューション推進グループ
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凍結破砕で挑むLiB の無害化
東京大学 工学系研究科
マテリアル工学専攻
大川 敦也
【連載目次】
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麻奈に学ぶ まなび旅 第7回
欧州ESGの今~促進か? 停滞か?~
BNPパリバ証券(株)
グローバルマーケット統括本部 副会長
中空 麻奈
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環境政策ウオッチ 第36回
環境省の2026年度予算概算要求、資源循環部門を大幅拡充
─ 相次ぐ法整備。経産省との連携拡大─
ジャーナリスト
大村 朋己
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弁護士が語る産廃フロントライン 第102回
キーワード深掘り!
令和7年6月24日「今後の廃棄物処理制度の検討に向けた中間とりまとめ」~その3~
弁護士 芝田麻里
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経営者様のバディ社労士からの通信 第28回
採用から退職まで(10)─ 転勤などについて ─
社長様のバディ社労士
大関 一
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脱炭素化時代の生き残り戦略 第20回
競争力左右する廃棄物処理事業者
カーボンフリーコンサルテティング(株)
代表取締役CEO 中西 武志